アフィリエイトや広告運用において、EPCと確定率は「実際にいくら手元に残るか」を判断するための極めて重要な指標です。
これらを理解していないと、「売れているはずなのに利益が出ない」という状況に陥る可能性があります。
EPC(Earnings Per Click)とは
EPCは 「1クリックあたりの平均収益」 を指します。
広告が1回クリックされたときに、平均して何円稼げているかを表す数値です。
計算式
$$EPC = \frac{\text{発生報酬の総額}}{\text{クリック数}}$$
例: 100クリックで5,000円の報酬が発生した場合
$5,000 \div 100 = 50$
EPCは50円となります。
なぜ重要なの?
広告費(CPC:1クリックあたりのコスト)と比較するためです。
- EPC > CPC なら黒字(1回クリックされるたびに利益が出る)
- EPC < CPC なら赤字このように、運用の成否を一目で判断できます。
2. 確定率(承認率)とは
確定率は 「発生した成果のうち、広告主に承認(確定)された割合」 です。
アフィリエイトでは、申し込みがあっても「キャンセル」「重複」「いたずら」などは報酬になりません。
計算式
$$\text{確定率} = \frac{\text{確定件数}}{\text{発生件数}} \times 100 (\%)$$
例: 10件の申し込み(発生)があったが、実際に報酬になったのは8件だった場合
$8 \div 10 \times 100 = 80$
確定率は80%となります。
EPCと確定率の「落とし穴」
多くのASP(広告管理画面)で表示されているEPCは、「発生ベース」であることが多いです。
しかし、本当に大切なのは、確定率を考慮した「確定ベースのEPC」です。
確定ベースEPCの考え方
どれだけ発生ベースのEPCが高くても、確定率が低い案件は稼げません。
- 案件A: EPC 100円 / 確定率 90% ⇒ 実質EPC 90円(優秀)
- 案件B: EPC 200円 / 確定率 20% ⇒ 実質EPC 40円(実は稼げない)
このように、「単価 × CVR(成約率) × 確定率」 の掛け算で最終的な収益が決まります。
まとめ表
| 指標 | 意味 | 注目すべきポイント |
| EPC | 1クリックの価値 | 自分の広告費(CPC)を上回っているか |
| 確定率 | 報酬の「確からしさ」 | 80%以上なら安心、50%以下は要注意 |
主要ジャンルの目安(一般値)
| ジャンル | EPCの目安 | 確定率の目安 | 特徴 |
| 金融(カード・ローン) | 300円 〜 800円 | 30% 〜 60% | 単価が非常に高いが、審査落ちが多く確定率は低い。 |
| 美容・コスメ(定期購入) | 100円 〜 300円 | 80% 〜 95% | 決済完了=確定となることが多く、確定率は非常に高い。 |
| VOD・サブスク | 30円 〜 80円 | 70% 〜 90% | 成約ハードルは低いが、無料トライアル止まりだと低単価。 |
| 転職・求人 | 200円 〜 500円 | 20% 〜 50% | 発生単価は高いが、「面談完了」が条件だと確定率が下がる。 |
注目すべき3つのポイント
1. 金融・VODは「発生」しやすいが「確定」に注意
金融系は単価が1万円を超えることも珍しくありませんが、ユーザーの信用情報(審査)に依存するため、自分の努力では確定率をコントロールしにくいのが難点です。
2. 美容・健康食品は「確定率」が安定
いわゆる「物販」系は、商品が発送された時点で確定することが多いため、「発生=ほぼ利益」として計算が立ちやすいのがメリットです。初心者の方が広告費を投じる際のリスクが低めです。
3. 「面談・来店」条件の落とし穴
不動産投資やプログラミングスクールなどは、EPCが1,000円を超えることもありますが、「来店して本人確認が取れたら確定」という条件だと、確定率が10%を切ることもあります。見た目のEPCだけに惑わされないことが重要です。
利益を最大化するためのアドバイス
もしあなたが広告運用(リスティングやSNS広告)をしているなら、「確定ベースEPC」が「クリック単価(CPC)」の2倍以上になる案件を探すのが理想的です。
計算例:
- クリック単価(CPC)が50円の場合
- 確定ベースEPCが100円以上あれば、投資額が2倍になって返ってくる計算になります。